静中動: 韓国のスピリットをたどる

『静中動: 韓国のスピリットをたどる　開かれた陶のアート』展図録

激変する歴史の中で他文化と交流しながら、独創的な世界観を生み出してきた韓国アート界。そこには、静の中に潜められた動のエネルギーの「静中の動」と、その表裏一体の概念である「動中の静」の精神がさまざまな面で垣間見えます。とりわけ、人・文化の交流を通じた変容により、新たな美が生まれる一方、その動きの中で相対的に浮かび上がるアイデンティティや、変わらない伝統の精神性なども根底にうかがえます。
本展では、「静中動」の視点から伝統を踏まえて、様々な表現・理論へと展開された韓国アート、主に陶を素材にした作品を中心に紹介します。今年で30年を迎える当館のアーティスト・イン・レジデンス事業で、信楽を訪れた韓国人アーティストの作品を中心に、今韓国で注目されている若手アーティストの作品を加え、伝統的な古陶磁とともに韓国アートの魅力にせまります。韓国の現代アートのルーツになるものと併せて概観することで、そこに潜められている精神性やその魅力について再発見する機会になれば幸いです。

会期：2022.9.17 – 12.18

ページ数：130ページ
サイズ：29.6×21×0.8(cm)

重量：481g

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